薬屋のひとりごと7巻 ラノベ(小説)と漫画の違いを比較する

いよいよ待望の、薬屋のひとりごと7巻が発売されました。
猫猫の後ろにいるのは羅漢です。なぜ彼女が羅漢を毛嫌いするのかが
今回判明します!

▶【最新刊】薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 7巻

 

 

ラノベと漫画の違いを知ればもっと楽しめる

薬屋のひとりごと、コミカライズされた漫画を読んで興味を持ち、
先の展開がどうしても気になる、
小説と漫画の違いってあるのだろうか?という理由から
ラノベを読んでみたいと思った方もいらっしゃるのでは。

実は私もそうなんです、コミック版ですっかり猫猫の魅力に取りつかれて
漫画よりも小説の方が情報量が多いからもっと楽しめるのでは、と思ったのです。
ラノベを購入してびっくり、中身が詰まっています。

今回発売された最新の7巻について小説のどこにあたるのだろうとみてみると
漫画は、27話 青薔薇、28話 爪紅、29話 鳳仙花と片喰の3話です。

ヒーロー文庫のラノベでは、薬屋のひとりごと2の、18話、19話、20話にあたります。
薬屋のひとりごと2は、序話、1話、2話と続き~ 20話、終話が最後です。

 

単純に7巻のラノベとコミックを比較してみたいならば、
薬屋のひとりごと2を購入すればOKです。

マンガの続きがいち早く知りたいという方は、2の最終章の終話~3です


漫画の最後、壬氏が見上げる外壁の上で舞っている女性が
誰であるのか知るには
2の最終章の終話が必須です

 

 

鳳仙花の特徴と花言葉

今回の話でひんぱんに登場するホウセンカの花。どんな花かご紹介します。

鳳仙花(ホウセンカ)の花は6月から9月にかけて開花します。
花の色は赤のほか、白やピンク、紫があります。
ホウセンカの実は熟すとちょっと何かに触れたり、自然にはじけたりして
中に入っている種が散らばります。

赤い花は女性が爪を染めるのに使われていたため、
ツマクレナイ、ツマベニとも言われます。

花言葉は「私に触れないで」、
気が強い妓女の鳳仙をそのまま表していますね。

 

小説と漫画で大きく異なる部分を見てみましょう。

27話 青薔薇 ラノベと漫画を比較

壬氏の要求通りに青い薔薇を作り上げた猫猫。青だけでなく
色とりどりのバラをつぼみの状態で作りだし、
壬氏が献上して園遊会で集まった人々の歓喜を得ます。

しかし昔、廷内で青い薔薇が咲いているのを
幾人かが見たと証言していると壬氏から聞きます。

かつて青い薔薇をひそかに作っていたと
羅漢は回想しています。
我が娘ならきっと作るはずと茶目っ気な好奇心から
期待していたのではないでしょうか。

もし当日、この単純なトリックに気づいた者がいて
言いがかりをつけてきた時の対処法を、と考えた猫猫はあらかじめ
前夜のうちに玉葉妃を尋ねてきた皇帝に葵薔薇の種明かしをします。

最初に薔薇作りの秘密を教えてもらった皇帝は喜んだ様子で、
園遊会の席上、たとえ何か言われたとしても鷹揚に説明役に回ってくれるだろう
と予防線をしっかりと張っていた猫猫です。

マンガでは、皇帝に青いバラの秘密を打ち明ける部分がカットされて
シンプルに描かれています。

28話 爪紅 では

・猫猫と羅漢の関係について

マンガでは、猫猫が席を設けた羅漢との将棋の対戦後に、
羅漢が猫猫の父であると猫猫の口から告げられ、壬氏と高順は度肝を抜かれます。

小説の9話羅漢の章では
「ただ、娘がどう思うかなのですけど」と羅漢は壬氏に言い、
壬氏は、羅漢は猫猫の実の父親だと知ると書かれています。

マンガと小説では、羅漢との間柄を知る時期に時差があるのですね。
どちらが面白いなと思わせるのかと言えば、断然マンガの方です。

猫猫と羅漢が将棋で勝負をして、猫猫の策略にひっかかって無敵の羅漢が負けてしまう、
5回勝負で負けた方がおちょこで酒を飲み(どれかに薬が入っている)、最初2連勝していた羅漢は
猫猫への同情心から負けて酒をあおります、その途端意識を失って勝負は猫猫の勝ち、となるのですね。
壬氏と高順に、羅漢は下戸であることを告げると良く知っていたなと言われ、
猫猫は羅漢が父であることをおもむろに告げるのです。

すごっくうまい展開だなと思います。
壬氏は、羅漢が猫猫に気があると思っていて対抗心を燃やしていたのです。
それなのに実父だったということになると、ばかばかしくなってしまいますね。

マンガでは勘違いおこしやすいように羅漢が猫猫を呼ぶときに
「あの娘」「あの子」と表現され、小説では「娘」とはっきり言っています。
猫猫に恋心を抱いている壬氏が
羅漢に嫉妬するという展開のほうが絶対面白いですね。

 

▶薬屋のひとりごと2、3小説バージョンはこちら

 

29話 鳳仙花と片喰 では

猫猫との勝負で3回目で1敗した羅漢は酒杯をあおって意識を失います。
ここから羅漢の鳳仙との出会いの回想が始まります。
コミック版よりも小説、本バージョンでは詳しく語られています。

人の顔の判別ができない羅漢が武官の長として君臨している理由

羅漢は、昔から人の顔の見分けがつかないばかりか、
男女の区別もつかなかったことを思い出します。
名家の父は羅漢のことを、使い物にならない長男とえらく落胆し
すっかりあきらめて若い愛人のもとへ通う日々が続き、
自分に無関心になったことを幸いに碁、将棋にのめり込んだ日々のことを。

猫猫の養父である羅門は羅漢の叔父で、人の覚え方を彼に伝授したのです。
顔で人を覚えるのではなく声や動作そして体格で覚えなさいと。

 

要領を飲み込んだ羅漢は、身近な人間は将棋の駒に割り当て、
どうでもよい人は碁石に、親しい人は将棋の駒に見えるようになったのです。

羅漢に特別な存在である叔父の羅門は、将棋の駒の竜王駒に見え
やはり優秀な男であると再認識するに至ります。

名家に生まれた家柄のおかげで、武才がないにも関わらず
武官の長を命ぜられた羅漢。

元来備わっている直観力の高さと、人を将棋の駒に見立てて、将棋ゲームをするかのように
部下をうまく配置し使いこなし手柄をあげ軍部で負けなし、地位を確固たるものとしています。

羅漢と鳳仙の出会いは

軍部での碁、将棋で負けなし無敗の羅漢を
意地の悪い同僚が妓楼で負けなしと噂の鳳仙と
勝負させてみようと目論見ます。

羅漢は妓楼の中で最強などと言っても、たかだか知れている井の中の蛙と
軽くみて勝負を始めます。
妓楼の鳳仙と軍部の長である羅漢、どちらが負けても面白いと
周囲は色めきます。

鳳仙の碁を打つ様子を次のように表現しています。
無駄や迷いなく流れるように動く指先、爪は赤く染められている。
つまらなそうに負けた相手を眺めるプライドの高い女。

羅漢は白石を持ち、後攻で始めたゲームではあったけれど
鳳仙は羅漢に圧倒的な陣地の差をつけて圧勝したのです。

そんな羅漢の負けた様子に鳳仙は喜ぶことなく
むしろ自分が侮られていたことを感じて言葉を発することなく
気にくわない勝負であったことを素っ気ない態度で表します。

その様子をみた羅漢は笑い出します。
負けたことに対するくやしさはなくて、
容赦なく打ち進む切り口にすがすがしさを感じたのです。

あっぱれと涙を流し笑いながら鳳仙を見ていた羅漢。
彼には妓女の顔が白い碁石ではなく、不機嫌で人を寄せ付けない眼をした
人の顔に見えたのです。

 

羅漢が人の顔として見えたのは猫猫と叔父と表現されています。
小説では叔父(猫猫の養父)も将棋の駒なのですね。

 

▶薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~7巻

 

面白くてもう待てない、
いち早く7巻の先が読みたい方はこちらですね♪

▶薬屋のひとりごと2ラノベを読む