黄巾の乱 ~三国志へと続く~

三国志へとつながっていく直前の戦い、
黄巾の乱についての経緯をご紹介します。

12代霊帝の政治への無能さにより宦官や親族が賄賂を使って
政治を牛耳り、民衆を顧みない抑圧政治で権力が衰退していく一方の後漢王朝。
重税に苦しめられている民衆は生活苦にあえぎ、そのうえ天災があちこちで起きて
疫病が発生するという過酷な状況でした。

そのような中、黄巾の乱を起こす中心人物、張角が登場します。
張角は薬草を取りに山に分け入っていました。
そこで南華老仙に出会い、道教の一派である太平道の書物を与えられて、
お前が世直しをせよと命を受けます。

張角はその教えにより、病気に苦しめられている人々に罪を悔い改めさせ、
呪術を行って病を治すのです。
また風雨を自在に引き起こす術を使い
天候を操ることができる超能力を人々に見せつけます。
人々は食うや食わずの貧しい毎日が続く中で、張角の登場におおいに歓喜します。
張角は善きことを行えば善が、悪い行為を行えば悪の因果があると説いていきます。
張角の人気は高まる一方、後漢王朝に対する憎しみは頂点に達します。

綿密な計画をたてて張角は挙兵の準備を進めていきます。
しかし張角の計画は霊帝の耳に入り王朝の宦官をひそかに味方につけ、
内部からの崩壊も同時に目論ろんでいた画策は失敗、計画よりも早い挙兵を断行します。
張角を尊敬し行動に同調する人々は黄い布を頭に巻いて挙兵します。
今まで内部抗争に明け暮れていた後漢王朝は黄巾勢力を討伐するために一致団結します。

戦いは混乱を極め一時優勢であった黄巾軍は政府軍の奇襲を受けて大ピンチに。
そのさなか朝廷から命を受けた曹操を筆頭とする政府軍の応援部隊が到着、
加勢して圧勝に終わります。曹操はその後、魏国の王となるのです。

貧しい人々の期待を背負った戦い、黄巾の乱は蜂起から9か月ほどで
むなしい結果に終わります。
戦の途中で張角は病死して墓に葬られています。
墓は掘り返されて、勝利のしるしとして張角の首は霊帝に差し出されます。
張角の弟二人も朝廷軍によって切り殺されて指導者なき黄巾の反乱軍は
瓦解して終わりを迎えたのでした。

 

 

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