三国志1巻 桃園の誓い

横山光輝のマンガ、三国志は
時代が移り変わっても色褪せることなく
今なお燦然と輝く、マンガ歴史物語です。

ゆっくりコーヒーなど
召し上がりながら気楽にごらんください。

 

横山光輝の漫画、三国志(電子書籍版)のあらすじをご紹介します。

各話の中で、太字で書かれた部分は見出しです。
詳細は読んでからのお楽しみ、
知りたくないという方は見出しだけごらんください。

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三国志の1巻では
劉備と張飛が出会うシーンが印象的に描かれています。
母のためにためたお金をつぎ込んでお茶を買った百姓の劉備。
立派な刀を身に着けている劉備の素性が次第に明らかにされていきます。

内部腐敗が進む後漢王朝、貧しい民達を救うために立ち上がったはずの
張角ですが組織した黄巾賊は見境なく多くの村を襲撃し惨殺する暴徒と化していきます。

黄巾賊の乱 母のために茶を買う男

中平元年、今から1800年ほど前のことです。

・洛陽舟を待つ男

黄河のほとりで洛陽舟がそろそろやって来ると聞き、
待ち続けているひとりの男がいます。

黄巾賊の一味ではないのかと、役人に声をかけられたその男は
むしろを織ったりすだれを作り売る行商人であると応じます。

身に着けている黄金づくりの大刀に目をとめた役人に、
男は父の形見であると応えます。

洛陽舟が到着したら、
母にお茶を買って飲ませてあげたいと役人に説明する男。

1年かけて行商でためた大金を携えて今かと舟の到着を待っています。
当時は重病人用か、高貴のお方しか買えない高価な本物のお茶。

ようやく到着した洛陽舟は運んできた荷を下ろし並べて
集まってきた人々に売りさばいています。

・有り金をはたいてお茶を買う男

男は船主にお茶を売って下さいと声をかけます。
この船に積んでいるお茶は庶民がお茶と言って飲んでいるものとは
別物の高級品であると男に説明する船主。

男はためたお金を差し出し売ってくれと懇願しますが
船主はこればかしの銀では少量しか分けてあげられないと言います。

不憫に思った船主は少量のお茶を特別に男に売ってあげたのです。
男は少量のお茶でも母に飲ませてあげることができると満足し、
船主に感謝して帰途につきます。

途中、男は夜空を見上げ、凶兆のしるしと言われている
ひときわ光り輝く星に胸騒ぎを覚えるのです。

・宿に泊まり黄巾賊の襲撃にあう

男は宿を見つけてなんとか泊めてもらうのですが
夜中に黄巾賊の襲撃を受けます。
逃げまどう多くの人々が殺されるのを見て剣を携え立ち向かおうとしますが
宿主に犬死するだけだと止められます。
男はなんとか逃げ出すものの、黄巾賊の二人の男に捕まり服従させられます。

途中、寺にたどり着き年老いた住職に食べ物を要求する二人ですが
黄巾賊の襲撃で人々は惨殺されて村は廃墟となり、
食べ物どころか川は死体が浮かんでいて飲み水もないと告げられるのです。

・住職からの忠告を受ける

住職は男を一目見て、暗黒の世界に光を導くお方、王家の血筋と断言します。
男が持っていた刀は無双の名剣に違いない、
そして時がくるまで命を大切にせよ、決して忘れてはいけないとくぎを刺されます。

芙蓉姫 姫を託される男

お前は見どころがある、仲間に入らないかと
黄巾賊の大頭目に男は誘われます。

黄巾賊の生い立ち、
指導者の張角について大頭目は話し始めます。

そしてもうすぐ後漢の時代は終わる、
黄巾賊の後ろには蒙古賊がついていると告げるのです。

そこへ黄巾賊の仲間がやってきて
ボスの張角にお茶を献上しようと
男が持っていたお茶を取り上げようとします。

抵抗する男は暴行を受け刀とお茶を強引に取り上げられ、監禁されてしまいます。

・芙蓉姫と共に馬で逃れる男

万事休すと諦めかけたところ、寺の住職に助けられます。
そして住職から男は領主の姫、芙蓉妃を県兵が陣を張っているところへ
連れていってほしいと頼まれるのです。

 

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張飛 劉備と張飛の出会い

馬に乗って逃げる男と芙蓉妃を
黄巾賊の軍勢がふたりを追いかけます。

ようやく県軍がいるはずの川にたどり着いたものの
人っ子一人、誰もいない状況にふたりは落胆します。

・ひとり黄巾賊にいどむ男に助っ人あらわれる

やがて黄巾賊に追いつかれてしまい、ひとりで健気に戦う男。
そこへ黄巾賊へ入ったばかりの新入りの張飛がやってきて止めに入ります。

実は張飛は、鴻家の主君の部下でしたが
遠出している間に村は黄巾賊の襲撃を受けて壊滅状態になったのです。

張飛は復讐を誓い、身分を偽って
黄巾賊に仲間入りをして隙を伺っていたのでした。

腕っぷしの強い張飛は、ひとりで黄巾賊を次々と倒します。
男が黄巾賊に取り上げられた刀と母への茶が入った茶壷を
張飛はくすねて持ち出したと説明、男に返します。

・命を救ってくれた張飛に、男は劉備と名乗る

男は命を救ってもらったお礼にと
その大切な刀を張飛に差し出し、代わりに張飛の刀をもらいます。

男は張飛に、百姓の劉備玄徳と名乗ります。
張飛は芙蓉妃とともに馬で旅立ち劉備はふたりを見送るのです。

 

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王者の剣 劉備、先祖の大いなる秘密

・自宅に帰り着いた劉備、母との再会

劉備は故郷の、たく県桜桑村に戻り母と再会します。
部屋の中はタンスや寝台がなくなりがらんとしています。

黄巾賊との戦いに費用がかさむという理由で
税金の代わりに役人に持ち出されたのです。

母は劉備がお土産にと持ち帰ったお茶をみて
涙を流して喜びます。

しかし母は劉備の剣が
別の刀に置き換わっていることに気づき問い正します。

命の恩人、張飛にお礼として差し出したことを話すと
母は大きく落胆します。

・劉備は帝王の血筋であることを知る

大切な剣を手放したことを先祖に申し訳ないと嘆く母は
劉備に代々受け継がれてきた先祖について話します。
我が家は漢の中山靖王、劉勝の血筋、帝王の血筋であり
前の帝王の血筋のものが生きているとわかれば命を狙われる恐れから
口を閉じていたと言い聞かせます。

母のためにと持ち帰った貴重なお茶を
母は川に投げ捨てて劉備に先祖の墓に詫びに行くよう命じます。

作ったむしろを売りに街へ出た劉備は
黄巾賊を討つ兵隊を募集する立て札をみます。
百姓まで兵隊募集の対象になったことに驚きを隠せない劉備。

・張飛との再開

そんな劉備に声をかける男がいます。
顔に大きな刀傷、ひげが伸びたその男はすっかり外見が変わった張飛でした。

国難の今、兵士として志願すべきと説得する張飛に
劉備は母がいるからと煮え切らない返事をします。

自分は劉勝の血筋であり、
国の将来を憂えないはずはないと話す張飛。

それを聞いて驚き、劉備の前にひれ伏した張飛は
この刀はあなたが持つべきだと返すのです。

劉備のために命を張って働こうと固く決意する張飛です。

 

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乞食部隊  義兄弟の契りを交わす3人

劉備のもとで下働きをしようとやってきた張飛ですが
城門破りをした彼を捕まえようと城兵達が大挙してやってきます。

そこへ馬で駆けつけたのは張飛が兄と慕う関羽です。
子ども達のために塾を開いて学問を教えている関羽は城兵の隊長に
張飛の素性を明らかにします。

鴻家に仕え、黄巾賊との闘いに一人で乗り込み
808人の賊軍を切り殺した張飛翼徳であると。

関羽は甲冑を身に着け戦に向かういでたちで立っています。
張飛は関羽を、劉備に引き合わせます。

一部始終を見ていた張飛の母は、来る時が来た、
男は立ちあがるべき時に立ち上がらなくてはならないと
張飛を諭します。

母は3人の出会いを祝って、
花盛りの美しい桃園で宴会の準備をします。

そこで劉備、張飛、関羽の3人は
酒を酌み交わし、義兄弟の契りを結びます。

苦しむ人々を救い、
世の中をただすために決起することを母に告げる劉備。
村の百姓達が劉備のもとへやってきて
兵士として働かせてくださいと願い出ます。

兵士達の食料や武器、馬などはどう手配するのか聞く劉備に、
張飛はなんとかすると馬に飛び乗り出発します。

途中、道端で馬を引き連れた商人に出会い、
馬を譲ってくれるように頼みます。
張飛から事情を聞いた商人は出世払いで馬と金を提供すると
自ら進んで申し出ます。

このようにして、
劉備、張飛、関羽を長とする黄巾賊を討つ義勇軍が誕生しました。

沿道の民衆達は、百姓の寄せ集め兵隊を見て
乞食の部隊と揶揄しましたが

馬にまたがり凛とした振る舞いで
威厳に満ちた劉備、関羽、張飛3人の大将を見るや否や
嘲笑が消えて怖気づき頭を垂れるのでした。

 

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